第76話

「そっか。本当に優しいね」


ふと、聖くんの家はどこなのだろうかと頭でよぎった。









いつも通りの朝だった。

もうすでに仕事に行っているお父さんではなく、お母さんに「行ってきます」といい、家から出た。



だけども、いつもの朝と違うのは、

先に言ったはずのお姉ちゃんがまだ家の前の近くにいたからで。

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