第66話
「遥さあ、ダイエットしてるの?」
莉子にそう言われたのは、体育の時間、着替えている最中で。
そんな莉子の首元には、たくさんのキスマークがあり。目のやり場に困った私は、フッと莉子から視線をそらした。
「うん、少し」
「最近ガリガリじゃん、遥ならダイエットとかいらないっしょ」
「私下半身凄いよ?隠れてるだけ」
「えー。そう?遥あんまり食べないもんね。私太りやすい体質だし羨ましい」
そういう莉子の方が羨ましいよと、心の中で呟いた。
好きなものを食べれて。
食べることをやめれば、私の体は一体どうなるのだろうか。
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