第34話
「そ、挨拶してくるわ、後でな」
「おー」
裕太に手を引かれ、私は奥の方にある小さい二階建ての倉庫みたいな場所へも向かった。
倉庫なのに二階建てって分かったのは、中ではなく、外に2階へと登る階段があるからで。
その階段を登る私達4人。
「ねぇ、なんで挨拶するの?」
ふと、後ろにいる莉子が質問を口にし。
「そういう決まりなんだよ。知らねぇやつがここにいれば誰?ってなるだろ。女でも、他校の密偵かもしれないしな」
「ふーん」
「だからここに連れてくる女は簡単に連れて来られるわけじゃない」
「そうなの?」
「そうだろ、付き合ってる女自体、密偵かもしれねぇしな」
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