第9話
「何するつもり?」
私は上目遣いで、近づいた距離の裕太を見つめ。
「俺と付き合わない?」
「本気?」
「うん、イヤ?」
ルックスもいい。
遊んではいるけど、性格は優しそうで。
なにより、西高の生徒。
―――西高の生徒は怒らすな。
私は裕太の頬に、両手を伸ばす。
「いいよ、付き合お」
私は、そう言って裕太を引き寄せた。
裕太は意地悪そうに笑い、私の唇にキスをしてきて。誰がくるか分からない、トイレに近い廊下で。まるで壁と裕太に挟まれるように。
やっぱり慣れている裕太は、角度を変えてキスを深めていくのも得意だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます