第8話

「誰?」


私も裕太くんを見つめ返す。

さっき、メイク直して良かったと思った。




「遥ちゃんは?」


「どうかな」


「いないの?」



いるって言わせたいのだろう。


優しそうで可愛い顔をしているけど、こういう会話が慣れている裕太くんは、今まで遊んでいたに違いないと、心の中で思い。



「遥って呼んでもいい?」


「うん」


「俺のことはなんて呼ぶ?」


「裕太かな、いい?」


「うん」



裕太は微笑みながら、私の顔の方へと手を伸ばし。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る