第7話

こういう事があるから、動きやすいサンダルにして良かったと思う。

2人きりで話し合う時は、立って話す事が多いから。




「遥ちゃん、男いないの?」


「うん、いないよ」


「別れたの最近?」


「うーん、もう半年はいないかな⋯」


「そう」


「裕太くんは?」


「俺?俺は最近別れて、今日無理矢理 潤に連れてこられた」



クスクスと笑う裕太くん。

潤⋯、確か、莉子の相手だとぼんやりと思い出し。



「そっか、いい子いた?」




分かっているくせに聞く私は、確信犯。



「いたよ」



私を見つめる裕太くん。

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