第10話
キスは何人かとした事がある。
けれどもこんなふうに強引で、優しく包み込むキスをしてくれるのは、初めてだった。
『――いい線行くじゃん、裕太くん、結構モテるみたいよ』
次の日の夕方、莉子に裕太と付き合ったことを報告した。
最近まで彼女がいたっていってたし、あのルックスだし、モテるというのは分かる気がして。
電話越しの莉子は笑っていて。
「西高の男を怒らすなって言ったのは、莉子でしょ」
私はスマホをスピーカーにして、化粧をしながら莉子と電話をしていた。
『そうだけどさ。』
あんな雰囲気で、断われと?
『あの後どうしたの?』
あの後?
「家まで送ってくれたよ。特に何も。莉子は?潤くんと帰ったでしょ?」
4人の男の中で、1番見た目が不良っぽい男⋯。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます