第3話

通話を切り、私はベットから床へと足をつけた。久しぶりに悪夢を見たせいか、まだ頭が回らない。


汗臭い⋯、シャワー浴びよう。


そう思って、浴室へと向かう。パジャマを洗濯機の中に入れ、裸になった私は備え付けられている洗面台の鏡を見つめた。


春よりも、細くなった。

夏休みに入ってから、あまりご飯を食べないで遊んでばかりいる私は、ガリガリってほど細くなっていた。



まあ、太いよりはいい。


そう思うことにして、汗を流すため浴室へと足を進めた。





高校2年、夏休みに入ってから茶色に染めた髪。



カラコン、つけま。

ブラウンのアイシャドウ。

少しピンク混じりの赤いリップ。



太ももが見えるデニムのパンツ。

白いふわっとしたシャツ。


動きやすいようにと少しだけ厚のある花がデザインされたサンダル。



誰もいない家に「行ってきます」ということも無く、私は家を出た。

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