第83話
こうしていろいろな他愛のない話をしていくうちに、もう10時近くになっていて。
「明日香」
「なに?」
薫も起きてるし、帰ろうかとコーラの最後の一口を飲もうとグラスに手を伸ばす。
薫の方を見れば、顔を下に向けて雑誌を読んでいて。
「お前って男とかいたりすんの?」
「え?」
男?それって彼氏のこと?
「···どうして?」
「いたら、俺の部屋にいるの、やべぇだろ」
やべぇ?
ああ、彼氏がいたら、こうして彼氏じゃない薫の部屋に居座るのはどうかってこと···。
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