第19話

どうも?

誰?

この学校に入学してから見慣れた金髪。



だけど私の知り合いに、金髪の男なんていないはずで。



「薫の知り合い···だっけ?」



そう言って穏やかに笑いながら、「体調は大丈夫なの?」と私の目を見ながら聞いてきた。


そこでようやく思い出す。


昨日、薫の後ろにいた友達···、確か聖と呼ばれていた···。「先に行く」と言ってどこかへ行ったような?



「あ···、うん」


「良かったね」



またにこりと笑った聖は、「じゃあ、また」と足を進めようとして···。

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