第18話
お昼時になっても家がお隣であるらしい薫という人物に会うことなく、お弁当タイムを迎えた。
いつものように学校に設置してある自動販売機に行き、お茶を購入しようとした時だった。
「あ」
という声が間近から聞こえ、別に何を考えるわけでもなく自動販売機にお金を入れながら声のした方へと顔を向けた。
私の真後ろを通り過ぎようとした男。
第一印象は金色に近い髪色···。
そんな彼は私に、ぺこりと軽く頭を下げてきて「どうも」と足を止め、声をかけてきた。
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