第67話

「新しい家族が増えるんだよ。妹は女の子。弟は男の子。 ルイ、ヒカルのお兄ちゃんでしょ?ヒカルはルイの弟」


「⋯⋯」


「ルイは2人のお兄ちゃんになるんだよ」


「⋯⋯?」


「ちょっとまだ難しいね」


「⋯⋯ぼく、おにいちゃん?」


「そうだよ、ここにいるんだよ」



顔を傾けるルイが可愛くて、ニコニコと笑いながら私は自分のお腹に手をそえた。



「ルイもさわる?」


「⋯ここいるの?」


「そうだよ」




ルイの小さい手が、私のお腹に伸びてくる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る