第66話

「ままぁ、ままぁ、どこかいくの?」


外着に着替えている私を見て、今日も可愛いルイとヒカルが私に近づいてくる。



ヒカルは「こーえんー!」と、騒いでいて。



いつも大人しい性格のルイと、破天荒なヒカル。昔からあまり性格は似てないけど、寝顔とかはそっくりで。



「病院いくの」


「まま、いたいの?」


「ううん、ルイとヒカルに、妹が弟が生まれるんだよ。それで病院に行くの」


「え?」


私は笑いながら、ルイの頭を撫でた。



「⋯いもうと?」



妹、という言葉がまだ分からないらしいルイは、顔を傾けてくる。




「こーえん!こーえん!」


「おいコラ、ヒカルうるさいで」


「ぱぱー!こーえん!」


「分かった分かった、後でな」




ヒカルと海吏の会話を聞きながら、ルイに説明する。妹っていうのはって。

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