第51話

「か、」


「そんなに俺、クズと似てんの?」


「ちょっ⋯」



海吏が私を押さえつけながら、私の耳元で呟く。




「ええよ、別に」


「海吏っ、重いよ⋯」


「もうええよ」


「な、に⋯」


「こうしてたら、顔見えへんやろ」




起き上がろうとする私の前に腕を回した海吏は、そのままパジャマのボタンを外してくる。



外れた隙間から、海吏の手がキャミソールの中へと入り込み。




「ま、まって、まって!」



あっという間に少し膨らんだ胸を包む。

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