第78話
私は璃久に対して頷いたあと、もう一度魁輝に目を向けた。
魁輝は私の目配せに「なんや?」と反応し、私の方に顔を向ける。
言ってもいいのかな。
「一緒、だと思う」
「一緒?」
「魁輝と、一緒」
私の言葉に、目を見開いた魁輝。
世那と、煌も視線も、私に向かい。
「それ、間違いないの?」
世那が、私に聞いてくる。
「確信は、ないけど、魁輝と似たような事を言われた⋯。だから、似たような、性癖だと思う」
「似たような?例えば?」
「目が欲しいとか、いいところ、ぐちゃぐちゃにするって、言ってたから」
私が魁輝に言われた事がある台詞を、弟である海吏が話してたから。
私の言葉に、怪しく笑った世那は⋯、「それはすごく、興味深いね」と言い。
ディスモーフォフィリアを、兄弟で持ってるなんて、すごく低い確率だねと、笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます