第78話

私は璃久に対して頷いたあと、もう一度魁輝に目を向けた。

魁輝は私の目配せに「なんや?」と反応し、私の方に顔を向ける。


言ってもいいのかな。




「一緒、だと思う」


「一緒?」


「魁輝と、一緒」






私の言葉に、目を見開いた魁輝。


世那と、煌も視線も、私に向かい。




「それ、間違いないの?」


世那が、私に聞いてくる。




「確信は、ないけど、魁輝と似たような事を言われた⋯。だから、似たような、性癖だと思う」


「似たような?例えば?」


「目が欲しいとか、いいところ、ぐちゃぐちゃにするって、言ってたから」



私が魁輝に言われた事がある台詞を、弟である海吏が話してたから。



私の言葉に、怪しく笑った世那は⋯、「それはすごく、興味深いね」と言い。




ディスモーフォフィリアを、兄弟で持ってるなんて、すごく低い確率だねと、笑った。

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