第51話

や、だ。

やめて。


下着が、脱がされていく。



「ほーら、足開いて」



助けて。



「そうそう、いい子」



助けてっ⋯!



「あんまり、濡れにくい子なのかな?」


「⋯⋯っ、」


「大丈夫だよ、妊娠中は濡れにくいっていうし。ローションあるから」



ケモノのように笑う唯斗⋯。




「ほーら、もう1回。冷たいけど我慢してね。うごけば殺すから、この子」



ローション、というものをつけたのか、ぬるりと入ってくる異物感。

ガタガタと震える私は、心の中で何度も嫌だと叫ぶ。



怖い

怖い



怖い―――⋯!!。




怖くて、たまらない。

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