第49話

「絶対に、逃がさないよ」



身動きできない私のお腹に顔を埋めた唯斗は⋯⋯。



そこに、キスを落とし。



宝物のようにお腹を抱きしめる男。




「や、やめ、やめて⋯」



頭上でガチャガチャと、手錠が鳴る。でもそれは音だけなるだけで、手の位置は変わらない。



「お願い、やめて⋯」



私から離れて⋯。




「まだまだぺしゃんこだね。もうつわりは始まってるの?初期?」




私の言葉を無視する唯斗は、服越しではなく、中へと指を侵入させてきて。魁輝と全く手の違和感に体を震わす事しかできなくて。

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