第37話
―――「陽向のそばおっていいんか、分からんなる」
―――「私と付き合ったこと、後悔⋯してるの?」
―――「してへん、それは」
―――「じゃあ、あの建物に入ったことに後悔してる?」
―――「それは⋯よう分からん⋯。行くって決めたんは自分やし。けど、なんであんな事してたんやろ⋯ってのは思う」
―――「性癖が無くなったってこと?」
―――「⋯それも、分からん」
この建物にいれば、麻痺してしまう。
女の子を傷つけるのを、当たり前になってしまう。
魁輝のその言葉を聞いて、私が思ったのは⋯。
魁輝たちも、メビウスに洗脳されてたのでは?ってことで⋯。
―――「お前、俺の目、好きや言うてくれたやん? そん時なんか、めっちゃ頭ん中揺らいだ覚えあるわ⋯」
⋯もしかしたら、その時かもしれない。
メビウスによって作られた魁輝の洗脳が、解け始めたのは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます