第22話

璃久に自慢したらしい魁輝は、いつもの様に19時頃になれば帰ってくる。



その瞬間魁輝に抱きしめられる私は、なんで昨日、あんなにも不安な気持ちになってしまったんだろうと、魁輝の背中に手をまわす。




「おかえり」


「⋯どやった?」



仕事がなければ、一緒に行きたかったであろう魁輝。



「2ヶ月だって」


「いつ生まれん?」


「6月」


「体調は?いけるんか?」


「ちょっと眠くて、1時間ぐらい寝た」


「もっと寝ぇや、あんま無理したあかんで」


「うん」



そう言うと、魁輝は私の体を離し、唇にキスをする。



「璃久に自慢したの?」と聞けば、「煌にもした」と言われ、私をソファへと連れていった魁輝は、「ほんま嬉しい⋯」と、座りながら、また私を抱き寄せる。

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