第23話

魁輝の腕の中でクスクスと笑う私。



ずっとずっと抱きしめる魁輝は、何度も何度額や、頬にキスを落としてくる。




そういうムードになってきているから、「⋯するの?」と聞けば、当たり前のように「しやん」と言われ。




「陽向と子供になんかあったら、怖い」



ネットでは、妊娠中の性行為は大丈夫とあったけど。

それでも本当にしていいのか。

不安な気持ちは、やっぱりあって。

魁輝も私と同じ気持ちなんだと思えば、嬉しくなった。



「⋯そうだね、魁輝、すごく激しいから。赤ちゃんびっくりするかも」


「それで喜んでんの、いつも陽向やん」


「よ、喜んでないっ」


「ひなちゃん、バレバレの嘘、あかんよ」




イタズラっぽく笑う魁輝に言われ、恥ずかしくなる私は、「もう!」と、魁輝の胸に埋もれる。

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