第83話
晴陽が何を考えているか分からないし、たぶんどうせ何かの罠なんだと思った。
私の反応見て楽しんでる…。
私の心を弄んでる。
一つだけ方法があると言いながら、総長を譲る気はないと言った男…。
「るな、後ろ向いて…」
今日もホテル。毎日ホテル。
高級なホテルでも、こう毎日来ては慣れてしまった。
この部屋に何がどこにあるか分かるほどなのに。
ベットの上でヘトヘトになっている私の体を後ろ向きにした流雨は、私の腰をあげておしりを突き出す格好にし。
そのおしりにキスをした流雨は、体を起こし自身をそえる。ぬち、と、音を立て。形を覚えている流雨のモノが挿入ってきて。
「っ…はぁ、……」
私の甘い吐息はシーツの中に消える。
今日も「かわいいかわいい」という流雨は、激しく腰を動かさず、奥に擦るように短い律動をする。
もうすっかり奥の快感を知ってしまっている私は、それがすごく気持ちよくて。何度も何度も達する。
声が止まらない。
流雨の腰の動きが止まらない限りは。
奥ばかり攻めていた流雨が少し律動を強め、「〜〜っ…?!」と、シーツに顔を埋めていたそこに、我慢できないヨダレが垂れた。
「る、っ、るう……やめ、」
「中、すごい」
「だめ、っ…──」
ぐるぐる、めまいがする。
頭が真っ白になる。
っ、と、流雨が後ろから下腹部を撫でてきて。そこに圧をくわえ。
圧迫感がますナカに、ぞわりと背筋が震えた。
──その瞬間、なんだか、いつもと違う感覚がして。
う、うそ、と、、必死にそれをやめるように腰をゆらした。
それに気づいた流雨が「どうしたの?」と、圧を増やす。
「と、とい、」
「ん?」
「といれ、いき、っ、た…」
「トイレ行きたいの? 」
「でちゃ、…」
「あー…、だめ。ここで出して」
後ろから柔らかく笑った流雨は、さっきよりも律動を深く、奥へ押しつけ。
下腹部をグッとおした。
うそ、ほんとに、っ、
だめ。
だめっ、
なんでっ、
でる、でる、でちゃ、──…
ぽたぽたと、繋がっている部分から何かが出て。残りが太ももへ伝っていく。
肩、腰。太ももが震えて仕方なく。
だし、た、出ちゃった、漏らしちゃった…
うそ…と、快感の中泣き出しそうになれば、律動をとめた流雨が、下腹部の押してくる圧をやめて。
そこをゆっくり手のひらで撫でる。
「大丈夫、おしっこじゃないよ」
「…、ハァ…ハァ…」
「
「や、だぁ…はぁ、」
「初めはビックリするよね、ほら、透明でしょ?」
太ももに伝っているそれを指先ですくい、それを私に見せてくると、それを口に含んだ。
ありえない行為に、力がはいる。
「き、たな…」
「汚くないよ、月はどこでも甘いよ」
流雨はそう言うと、「なれたら怖くない」と私のお尻をシーツに寝かせると、寝バックの状態にしてまた律動しようとする、から。
っ、と、与えてくる快感に我慢できず、声を出そうとしたけど。
あまり、この体位が好きではない私は、涙目になりながら流雨に振り向く。
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