第24話
正直、全く意味が分からなかった。
雲の上の存在っていう言葉にも、納得いかなかった。というよりも実感が湧かなかった。
だって彼らたちは私を拉致した…
拉致をして酷いことをした…
無理矢理抱かれた…利用された…
そして解放してくれず、私は〝姫〟になった…
いやだって言ってるのに
帰りたいって言ってるのに
彼らたちは私を解放してくれなかった
凄い人って言われても全く分からなくて。
羨ましい、憧れ。
どれだけ彼らが凄いのかも、イマイチ信憑性がなく。
1人から2人の方がいいと言ってきた宮本くんの喜んでいる顔が分からなかった。
彼らのどこが、いいんだろう?と。
雲の上の存在…。
空を見上げることなく、雲の上の存在にいつの間にか紛れてしまった私は、いつの間にか雲の上の存在になってしまったらしい。
空を見ることも無かった、ただの…人間なのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます