第83話
爽がハッキングしてボタンを見つけてくれたおかげで隠し部屋への通路はあっという間に見つかった。
「結構深いんだね」
「そうだな、かなり降りたと思ったんだが」
「それほど厳重に保管されてる何かがあるとか?」
「さぁね」
階段を降り始めてから20分後くらい経っただろうか。
そろそろ扉が見えてもいいと思うんだけどな。
「お、見えたよ一回目の扉」
凪が指をさした先には重そうな鉄の扉がそびえたっていた。
――パスワードヲニュウリョクシテクダサイ
念のためパスワードも爽に調べておいてもらってよかったな。
でも、蓮に送られてきたパスワードと同じってことはあいつは本当に何者なんだ…?
「あ、爽には後でプリンおごってあげようよ。あいつプリン大好物だし」
「そうだな。あいつが今回一番の功労者だし」
そう言っている間に蓮がパスワードを入力してくれて、一回目の扉がゆっくりと開いた。
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