第82話

「終わったぞ、怜央」



そう言いながら爽が部屋から出てきたのはボタンを探した時から5日経っていた。



「ほんとうか⁉ナイス、爽」



「これで隠し部屋をみつけれるね!」



「流石うちのハッカー」



みんなで喜んでいると、爽がふらふらとソファのある方へ歩いて行った。



「俺もう疲れた、寝る」



爽はソファに寝っ転がるとすぐに眠りについた。

5日も睡眠時間削って作業とかすごいな。



「爽があんなに苦戦するのは久しぶりに見たな」



「確かに。昔薫に自分のパソコンのデータ盗んでみろって言われて今日みたいなことあったしね」



「結局あの時も今回も薫の技術が高すぎたってわけだな」



「爽ががんばってくれたんだしあとは俺らがやるぞ」

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