第84話

その後も3枚ほどの扉を開けると、一つの部屋についた。



「すご、これが隠し部屋?」



「パソコンやら、ファイリングされた書類やらすごいな」



部屋にはたくさんのファイルが並んでいて、ハッキング用のパソコン、変装グッズなどがそろっていた。



「このPC機器使えば、ハッキング楽になるかもな」



「爽に後でこのこと伝えとくか」



「黒狼の薬の入手ルートを調べてみるのもありだが、俺はハッキング技術あまり高くない」



「俺も」



「僕も」



「同じく」



やっぱり爽に頼むしかないけど、あいつはまだ寝させておきたいからな。



「黒狼メンバーについての情報をファイルで探してみるか」



「おっけー」



4人で片っ端から黒狼の情報ファイルを漁っていると、一つのファイルが目に留まった。



「黒狼幹部メンバーの書類…」



開いてみると、幹部情報が細かく記載されていた。身長、体重、学歴、能力。個人情報漏れすぎだろ。

最後のページはなんか開きにくいな。糊付けされてる?



「あ、やっと開いた。……は?」

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