第64話

「はぁー、いったいなぁ。体がしびれてちゃんと動けるようになるまで時間がかかったよ」



服についた砂をはたきながら、柊が歩いてきた。



「薫はそこで待ってろ。すぐ片付ける」



「もう僕イライラしてしょうがないから、容赦しないよ」



バアァン!



大きな物音と共に、バイクの音が上から聞こえる。

音からして、100人くらいが一斉に一階に突入したようだ。

一体誰が…。



「ちっ、今度は誰だよ。どいつもこいつも僕の邪魔ばっかりしやがって」



「俺らだよ、黒狼の総長さん」



扉を開いて入ってきたのは、凪たちだった。

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