第46話
それから、「アジトに案内するよ」と言われ車に乗せられた。
そのアジトには一人の少女がいた。本名は伝えられなかったが、コードネームは煌だと男から紹介された。
中1ぐらいの背丈でとても弱そうな少女だった。あの時の零斗と同じような、光のない目をしていた。
少女はあの男のことをリーダーと呼んでいた。
ある時、リーダーと呼ばれる男は俺に「煌と戦ってみろ」と言われた。
「本気で?ですか」
「当たり前だ。加減は無しだよ。出来ないと思うが」
随分と舐められてるなと思った。あんな弱そうな少女に負けるはずがないと思っていた。
だが結果は違った。
「うぐっ」
始め。と言われてから数秒で俺は地面に倒されていた。
起きている光景に理解ができなかった。
あんなか弱そうな少女に俺は負けたのか?
「君、まだ全然弱い。隙がありすぎる」
少女は帰り際にそう言った。
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