第36話

あれ…私、なにしてたんだっけな。


知らない天井が目に入る。…どこかの一室みたい。


あぁ、確か柊怜央に眠らされたんだっけ。私が気を失う前になんか言ってた気がするんだけど…思い出せない。



「ここから出ないとな」



私が寝ていたベットから立ち上がる。



ジャラッ…



え…鎖?


私の足と手首には頑丈そうな鎖がついていた。


…監禁されたか。助けを求めるなんて…今の私じゃ無理だなぁ。


仲間なんていないし。誰も助けようなんて思わないだろう。


律もきっと凪に私の秘密をバラすだろうし。



‘‘逃げるなんて考えないことだ‘‘



そう言われている気分。


もう、どうでもいいや。どうにでもなれ。


リーダーには失望されるだろうし、きっと私のことを捨てるか殺してくるだろう。

私が情報をバラさないように。

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