第27話

――side柊—―



「薫は見つけたか?」



「—―いっいいえ…。捜索中です」



「早く見つけてよ、俺そんなに待てないよ」



ブチッ



「なんで見つからないのかなぁ、俺の薫」



俺は薫と出会った時からずっと好きだった。愛してやまない人と言っても過言ではない。

早く会いたいから闇來の幹部くんまで誘拐するように頼んだのに。


そもそも、あんなにかわいいのに男装なんてして総長するなんてさぁ。



「似合わないよ、薫。そのままでいいのに」



そのまま俺のところまで堕ちておいでよ。俺の薫。

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