第33話

「お待たせ〜って何してんの?」


「ううん!なんでもない」



ソファーに座り3度目の乾杯。



「うまっ」


「で、話したいことって?」


「お前、ほんとは彼氏いんの?いないの?」


「は?聞きたいことってそれ?」


「いや、なんか気になって………」



なんて言おう……彼氏いる設定だったのにうっかり成美がバラしちゃうから本当のことを言うか嘘をつき続けるか。


決めた!



「いるけど?」


「成美ちゃんがいないって言ってたのはなんで?」


「成美には話してなかっただけよ」


「ふぅん……」



ごまかせたかな??



「悠真のこと覚えてる?」



急になによ。



「悠真ってあの悠真くん?美耶と付き合ってた」


「そ。その悠真」


「悠真くんがどうしたの?」


「こないだ悠真とバッタリ会ったんだよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る