苦い記憶

第5話

私は何年ぶり?ってくらい久しぶりに夢を見た。



過去の出来事を………



私はド田舎で生まれた芋女だった。


私の隣には決まって幼馴染がいた。


お互いの両親はお互い親友同士でお互いの夫婦の間には同い年の女の子と男の子が産まれた。


それが私と私の幼馴染。


両親たちは何たる偶然と大はしゃぎをして将来子供たちが結婚したら面白いわねって話したと聞いている。


私たちは腐れ縁というやつで切っても切れない絆で結ばれていたのだろうか。


保育園。小学校。中学校。高校。大学まで全て一緒。


さすがに大学を卒業して就職してからの空白の4年間は連絡も取らなければ会ってもいない。


気づいたらずっと一緒にいるものだから、私は幼馴染を目で追っていた。


初恋でずっと好きだった。


ずっと見てきた。

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