第4話

翌週末予定はしていたが明智さんから本当に連絡があり会うことになった。

「鈴木君!君に合わせたい人物が居るのだけれど、君と同じで特別な事情があるんだ。。君達を会わせるには現行の政権的には批判的な意見もあるだろうが、そこは私の意図した国を作るためには必要なスパイスだと思っている。スパイにはならないでよ(笑)」

「明智さんの権益で生きていますので逆らいませんよ。それに僕は日本人で居たいと思っています」

「そうか!そう言ってくれると日本人として政権の筋として誇らしいよ。君は怪異とか興味あるかね?」

「怪異ですかー。子供の頃は憧れみたいなモノはありましたが、、」

「王族の息子ぐらいになると怪異も憧れといえるような育ちになるんだな。そういう認識の方が話し易いのだが、、、」

「怪異の話ですか、、明智さんの話にしてはなかなか中身が掴めませんね。いつも率直に申されるモノと思っていました」

「今回も率直なんだけど話したら更に掴めない話になると思う。まぁこのまま暫く聞いてくれるか?」

「勿論です」

「彼がこの国に来たのは一週間程前のことだ。私は警察から身元不明の外国人と思われる人間が神奈川の海岸沿いの火事の現場から救出されたと言われ。他国の政治家であれば国益に関わることという事で連絡が来て現場まで飛んでいったんだ。彼らは私が来るまで無言を通していたらしい。私の議員記章に気付いたのだろう。彼らは内密に話したいと言ってきた。この状況から少なくとも記章が分かるならという事で最大限の配慮の元私と彼らで宿舎で話す事になった。彼らはこう言った『率直にこの国の言葉で言えば私たちは宇宙人と認識される生き物で、私達も限りなく人間ではある』と言ってきた。最初は亡命の言い訳かと疑ったが、彼らがもつという文明の歴史は凄くよくできており。彼らが発見された火事の現場の説明も納得出来るモノだった。とりあえず只者では無いという事で毎日私が彼らと話しているのだが、そこに君も明日来てくれないか?」

「私で良ければお伺いしますが、私がその場に行く役割はどう考えれば良いですか?国の機密にも入るかもしれませんし、私が知って良い事を弁えさせてください。私という存在は確かに彼らに一定の安心感を与えられると今は認識しています」

「そう畏るな!君は人権をかざせば良い。私は君を遣い守るよ。何を話しても良い。それも彼らに安心感をまず与えるだろう」

「解りました」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る