見定め、見改め、行動に移す

第3話

「明智さんとは次いつお会いになられるんですか?私も菓子ぐらい作らせていただきたいです」

「来週末だったかなぁ?あの人は忙しいから、それもまた先になるかもしれないが。。。」

「啓示さんは明智さんとの事どうやっていくつもりですか?明智さんは常に善処なさろうとするでしょう。啓示さんに必ず日が当たるとも、明智さんの策に組み込まれるかも解りません。この際商家の人間としても啓示さんはセンスがあります。距離を置かれても向こうさんはそれぐらい汲んでくれるでしょう」

「明智さんの立場で此処まできたから、あの人次第な部分があるのは分かっていても彼についていくつもりだよ。美智子は良くてもお父様やお母様は僕を引き入れたのは明智さんの手腕に期待してのこと。最低限義は尽くさせてもらうよ」

「本当に頭の良いお方で私の自慢の主人ですもの。成功するのは分かっています。私は啓示さんの笑顔が見れればそれが一番です。」美智子から義を尽くす事を一番に学ばせて貰ったのは言わないでおこう。日本人は本当に律した人間ばかりだ。ロシアも戦争をする前は人民と政治に齟齬は無いように感じていた。私がまだ祖国の事で何か出来る時が来る事が有ればこの日本人の想い認識を活かしていきたいモノである。

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