第3話
結衣は九瑠璃がいなくなって暫くして、いつものようにTVを切り、スマホを片手に九瑠璃が座っていた場所とは向かい合わせの場所に座る。
ホントに私がお母さんみたい。
毎度の事ながら少し笑ってしまう。
そういえば海外のチャットアプリを友達に勧められて、ダウンロードすることにしたのだった。
友達が言うにはゲームによりチャットアプリを分けているらしい。。
ログインするだけで他人にインしたことがわかる場合もあるようで、一々設定を変えるのが面倒らしく、そのままの設定で済ますためゲーム毎にアプリを替えているらしい
まぁ私はゲームするわけでも無いのだが、友達がやめたゲームのプレイ中に使っていたチャットアプリで話そうと言うことらしい。
私は言われるがままに返答したのだった。
その友達とはイギリスから留学に来ているイーヴァさんという女性で、英語のレクチャーを受けていく内にチャットの話が出たのだった。
私からすれば願ってもない事で、小躍りしたものである。
なんて考えているとダウンロードはあっけなく終わった。
パソコンにも入れておこうと思い、電源をつけて、その隙間時間に諸々メッセージを確認。
智留はまだ起きていないようだ。昨日の夜に送ったメッセージが未だ既読になっていない。
正にチルしてらっしゃるようです。
張 王偉さんはもう起きているらしく、メッセージがきていた。
『智留がチル中の様でチラリスマホを見るも、いつまで経っても智留は朝のチルしてて、相変わらずの智留だなって思ってます』
本当にワンウェイさん日本語達者だなぁ。。。
やっぱり智留君起きてないかぁ
まぁ予定は昼からだから全然問題ないのだけど
あれどこ行くんだったけ?
既読にしたし、ワンウェイさんに訊いてみようかな
そう思いゆっくり文字を打つ
「今日どこ行くんでしたっけ?」
「神田神社じゃなかったかな?」
あーそーだそーだ。一人だが笑いがもれる。
「ありがとうございます。ボケてますが今日もよろしくお願いします」
とりあえず定型文を送る
「九瑠璃ちゃんといる時はツッコミなのに、案外可愛いのね」
「いつも可愛いです」
少し意地悪な事言っちゃったかな?と思っているとすぐに返信がきた。
「beautifulじゃ無くて良いの?」
懲りてないな、、、
「beautifulでもあります。」
「はーい。じゃあまた昼から」
返事だけで済まされた。泣きたい。。。
これでも結構モテるんだけどなぁ。。
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