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第44話

―――夜、電話するわ




その電話が何時か分からなかった私は、早めに夜ご飯とお風呂を済ませた。

時刻は19時。いっこうに鳴らないスマホをチラチラと見つめながら、私は自分の部屋で勉強をしていた。





予備校帰りに襲われた私は、予備校に行くことが出来なくなった。夜出歩くのが怖いという事もあるけど。


予備校から、家に帰る‘あの道’を、通ることが出来なくて。



だからこうして、家で予習復習をしなくちゃならなくて⋯。



勉強をし始めて2時間がたった時、机の上に置いていたスマホが、光るのが分かった。




目を向ければ、今日登録された番号と、その人の名前が映し出されていて。

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