第42話
「あんたのこと、狙ってるから」
狙ってるから。
当たり前のように言ってくる彼。
狙ってるから?
狙うって⋯。
「⋯え、狙う?」
本当に意味が分からない私は、眉をひそめた。それを見た蛍は、何故かケラケラと笑いだし。
「なに、天然? それとも鈍感? 」
そんな事を言ってくるけど、本当に何故狙われているか分からなくて。
「湖都と付き合いたいから、狙うっつー意味」
私と付き合いたいから。
狙う。
やっと意味が分かった私は、自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
狙うって、そういう意味⋯。
「あ、たしの事⋯好きってこと⋯ですか?」
恐る恐る聞けば、蛍は「好きっつーか、気になる」と、ズボンの後ろのポケットから、黒いカバーのついたスマホを取り出し。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます