第41話
連絡先?
連絡先って、番号交換ってこと?
「え⋯?」
「もしかして、男とかいたりする?」
いるわけない。
嫌いなのに。
ぶつかっただけで、震えるのに。
その言葉に、顔を横にふる。
その私の仕草を見た蛍は、「番号、無理?」と、再度聞いていて。その事に戸惑う。
正直、男の人と連絡先を交換するというのは、初めてだった。今まで、彼氏という存在もいたことも無く。
なんで、私と連絡先を交換をするか分からない私は、少し戸惑っていた。
「む、り⋯とかじゃなくて」
「うん」
「な、んでかな⋯って思って」
「ンなの、ひとつしか無くね?」
ひとつしか無い?
その意味が分からない私は、首を傾けたまま固まる。
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