第18話

「あ、り、⋯とう、ござい、ます⋯」



スマホを受け取った私は、恐る恐るスマホを受け取り。男は「いいよ」と言った後、何故か椅子1つ分あけ、私の横に座ってきた。



ゴホゴホと席をする彼は、マスク越しの口元に手を置き、咳をしていて。




⋯風邪?




そういえば、昨日も声が枯れていたなと、ぼんやりと思い出し。


だから、病院にいるのかと、心の中で思いながら顔を少しだけ上げた。



周りには、会計待ちでたくさんの人がイスに座っていた。

きっと、この人も会計待ちなんだろうと思えば、少しだけ気が楽になった。

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