第27話

「ただいま」

「早かったね!もっと時間かかると思ってたよ」

「九瑠璃と違って留姫空ちゃんも私もボケがきて無いからね」

「ちょっと私の方が年上だからって老人扱いする事ないじゃん!馬鹿にしないでよー」

「九瑠璃をバカにしないで誰をバカにするのよ。それにこの場合年上というニュアンスは必要ないです」

「揚げ足取りですか!九瑠璃様は天才だからわかりました!」

「凡庸な事を解ってくれる人間でいてほしかったよ」

「なんか負けた気がする。。九瑠璃が負けた気がする。。。」

「まぁ勝つ要素ないしそれぐらい分かるか。。」

「なによー。。私は頑張ってます!!」

「そっか」

「味気ないないなぁ。。でもガス抜きは出来たんだね。結衣はまた頑張っちゃって、私を置いてくんだろうなぁ」

「いかに置いていけるか思案してます!ご飯できた?」

「結衣にガッツリ食べて欲しいからチキン南蛮にしたよ!タルタルがサイコーの出来なのよ!!」

「どうせタマネギでも入ってるんでしょ?」

「そ、そ、そうだけどマヨネーズとか卵も入ってるよ」

「そりゃタルタルだからね。その二つは必須よ」

「まぁ食べようよ。いっぱい作ったから!結衣もこういう時はいっぱい食べるでしょ?表面的にも内面的にも活発になってると、結衣は活発になるって翔音お婆ちゃんが言ってたの今日スーパー行った時に思い出した。結衣も変わってないみたいで少し安心したよー」

「そんな事そういえば言われてたか。。九瑠璃に見破られるとは私も不甲斐ないわ」

「九瑠璃めちゃくちゃ空気読むのにぃ。今の結衣にはタルタルだなって!凄いと思わない?」

「凄いのは分かってる。九瑠璃に解る内容が凄まじい。頭を抱えないと過程がわからない」

「そうなんだ」

「褒めてないからね」

「それ余計だよー」

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