第23話
「そうだねー。そう言われると不甲斐ないな。。まぁでも私としては娘に、我々としては善意で動いてきた君達に情報を渡せて良かったよ。今日は御足労頂きありがとう」
「今のゼウスは危ないというようなお話でしたがそれは何処から判断してるんですか?」
「クロノスの時も危うさは有ったけど、私達の様な益を得ることを主体にしていない人間が多くいたという事。今はEUに対する経済紛争への介入は少ないという事が大まかに言えるかな。」
「公安の情報はどの程度そちらにあるんですか?」
「そうだねー。公安の情報を引き出すにはどうしても海外諜報機関を頼るしかなくて、そういう事はあまりしてこなかったんだ。。ただEUでの活動の中で接触してきた諜報機関はあるよ。その接触の中で日本の完全な自立も僕達の価値観の中で大きな一歩じゃないか?と話す人がいてね。その為になる様な情報を流してくれていた事がある。それが今の機運になっているんだけど、結果何処かのプラスになる話だから僕らは期待していないよ」
「その価値観なら僕らに目をつけるのは理にかなっていますね。とりあえず情報は頂きましたし感謝しています。またお会いしたい時はどうすれば?鞍馬さんが窓口でよろしいのでしょうか?」
「黒野さんの電話番号とメールアドレスを鞍馬君が知っていますし、鞍馬君を通じての連絡でも構いません。お好きな様に使って下さい」
「了解です。御影さん、鞍馬さんよろしくお願いします。黒野さんにもよろしくお伝えください」
「勿論です。」
「結衣ちゃん九瑠璃ちゃんビックリさせちゃったね。また仲良くしてね」鞍馬は笑みを浮かべる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます