第21話

「母さんの世界と留姫空の生きる世界を今まで通りに存在させて欲しい。いきなり大雑把に話してみたから、疑問ばかりだろ。今母さんの世界と留姫空の世界が一つになろうとしてる。それがクロノスの政治面でやってしまった事。しかし母さん達は望んで居なさそうだ。そもそも私達は観察者の様な存在。母さん達は今兵器と言えば良いかな?まぁ詳細は俺たちでもよく知らん。」

「兵器、、母さんと話した時は私が見えてたのかな?」

「それは認識として見えていた可能性が高い。母さん達は本来私たちを見ない。君達の珠を持った者から指令を出される。。それだけが接点のはずだ。」

「母さんはそんな事言ってはいなかったよ」

「母さんは留姫空が望んだ事で出てきたんだと思う」

「母さんは意識が有るの?」結衣の目に涙が溜まるなか留姫空が問いかける。。

「意識は有る。だが本来は見えないからな。全ては珠による接点だけだ。私も会いたかった。留姫空のお陰で母さんも人間らしくいられるんじゃないかと思うよ」

「母さんが兵器、、」

「兵器らしくさせない為にも伝えられる事を全力で留姫空に伝える。留姫空なら出来る。私の一言で留姫空を傷つけてしまったな。。。俺は親らしい事を今も出来なかった。それでも留姫空は私の言葉に耳を傾けてくれる。ありがとう」

「私達にどんなことができるの?母さんをどういうふうにできるの?私は母さんが兵器になるのは嫌だ」留姫空は泣いていた。必死に言葉を紡ぐ。

「そんなの私も嫌。。」結衣も下を向き言葉を使う。

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