第20話

「じゃあ私は専門外だ鞍馬君と御影にお任せします」黒野はテレビ電話をきる。

「結衣ちゃんにその珠はひかれるんだったよね?この珠は今は私に引かれる。そして私が持つと周りへの影響が強くなる」鞍馬は私達を通り越して黄色の珠を持つ。その時公智神社でみたのとは違う怪物が見えた。

「これが私の父さん。。」留姫空は小さく溢し笑みが漏れる。

「留姫空よ。俺はずっと会いたかった。。だがお互いを見るのはお互いに初めてだ。母さんにもあったんだろ?黒野さんから聞いたよ。そうは言っても僕らの場合普通の人間は目視出来るんだ。留姫空は特別なんだよ。」

「会う事は出来たけど実感はないかなぁ。。母さんは父さんとはもう会えないみたいに言ってたけど何でなの?」

「母さんと父さんは見ての通り違う生き物なんだ。母さんが人間からそちら側にいく時イレギュラーの状態だったのだろう。。三つの世界に接し見えていたらしいんだ。その時に留姫空を僕との間に身籠った。それで人間の身体ではもうない様な状態のタイミングで留姫空は産まれた。太阿はもう見えない私と産んだ感覚は有るものの見る事が叶わなかった子を翔音婆さんにお願いしていた通り留姫空と名付けて貰い。赤ちゃんポストまで行ってもらったらしい。これも黒野さんに調べてもらった。留姫空と言う名前は私が上空を生息地にしている事からせめて私に見えている事を願ったんだと思う。私からも見えなかったわけだが、、今日留姫空を見れて嬉しいよ」

「私を呼び寄せたのはそんな話をする為じゃないんでしょ?だったらクロノスの時にできたわけだし」

「そうだな。じゃあ娘に頼む事にするよ」

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