第18話

説明されたタブレットにはアプリは初期の状態から一つしかアプリが入っておらず。アプリを開くと黒野寛也と書かれた連絡先しか表示されていなかった。

「通じた様だね。では暫く静観させてもらうよ」

留姫空は準備の要る2人を取り残す様に黒野にTV電話をかける。3コール鳴らしたところで黒野寛也が応答した。

「早かったね。と言う事は此方が先ということかな?」白髪の男性が画面に映し出される。

「黒野さんの読み通りです。送金の話と、この石について話して下さい」

「石かそれについては私は土俵違いでね。御影に聞いて貰えると助かる。送金の話をしようか。。海外にお金が渡った事は君達も知っているよね?どう言うふうに回っているか簡単に言えばEUの存続の為にそれぞれのEU圏内の経済活動がバランス良く行われる様に株を買ったりしながらサポートをしている。何故EUなのかも疑問に上がるだろう。EUの可能性に私黒野とクロノスは掛けたんだ。最終的な世界の落とし所は平等か支配なんだと思う。平等は本当に難しい。平等に一度なっても壊すのは簡単なんだ。だけどその世界で経済面での軋轢を少なく出来る取り組みがEUが今最も優れていると私達は思っている。その経済紛争すなわち企業同士の張り合いを抑えて、EUを上手く回して、それが世界のトレンドになる様にしていきたい。それが今回の送金の実態だ。一部の過激的な宗教者をコントロール出来なかったのは事実で、クロノスの終わりが見えて我々は大雑把に送金を行なったのだろう。」

「公安はどういう動きを?帝都と話すうちに疑念が出ました。貴方達の中で陽川の件はどう処理されてますか?」山部さんが問いかける

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