第58話
プチぎっくり腰になったあたしは、後で合流すると言って行きつけの病院へ向かった。
「まーたやらかしたの!?マツリちゃんっ!!」
なんて言われながら治療に痛み止めを貰って病院を後にする。
二人が待ってるマク○に行く途中、1つの雑貨屋さんが目に入る。
「おおおおおおっっ」
1つ気になるものを見つけて吸い寄せられるように店の中へ。
夏休みで結構賑わってる店内は、急に入ってきた異様に背筋のピンッと伸びしヤケにノロノロ歩く不審者(あたし)に静かになった。
なんですかーーーーーーーーーっ!?
ぎっくり腰のJKが買い物したらダメってかーーーっ!?
いだだだだだだだだだっっ。
って客にケンカ売ってる場合じゃない、イオリと春樹が待ってる。
あたしは気になるものを買って店を出て二人と合流した。
二人はもう食べ終わっていて……薄情者達めっ。
「ん?どこか寄ったのか?」
モグモグモグモグモグモグ。
人のポテトを横からかっさらっては食べながらイオリが聞いてくる。
「うん。イフィートにね」
「ふーん」
あらやだよ、この子っっ。
聞いときながら全く興味ないわっ。
けど食らいついてくる奴が1人。
「イフィート!?外人!?外人かっ!?おまっっ外人に貢いでんのかーっ!?」
春樹である。
「「やかましいっ!!」」
店内で叫ぶなっ。
目立つだろーがっ。
ガンっ!!
「ぐぁっ!?イオリ、テメェ……」
イオリが全力で春樹の脛を蹴り飛ばし
バシイッ!!
「「がぁあっっ!?」」
マツリは春樹の頭を素手で叩いた!!
マツリ、ぎっくり腰に83のダメージ!!
「マツリ??マツリ??返事がない、ただの屍のようだ」
有名な言葉をイオリが口にする。
「……生きてますー。なんとか生きてますー」
危険信号のイエローだけどねっ。
これ、治るまで"アッチ"には行けないなぁ……。
ぐぅ……第一村人目前でっっ。
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