第48話

「サラマンダーッ!?サラマンダーってあの!?」




炎を吐く、あの!?


てか、そんなのがなんであたしの頭にっ!?




『楽しい気配がしたから来てみたーっ』




!!??



喋った!!


フィルさんと一緒!!



って、楽しい気配って何!?




「ねぇ」



「ん?」



「いや、王子じゃなく」



「あ?」



「サラマンダー」



『♪♪♪』




無視かっ!!



え!?


このサラマンダー、あたしの頭の上に乗っておきながら無視かっ!!




ドスッ!!




『ぴぎゃっ』



「熱っっっ」



「ねぇ、何やってんのお前?」



「前髪焦げたっ、焦げたーーっ!!」



「危ねぇっ!!」



「ぐぇえっ!?」




そーだった!!


戦闘中だったー!!




あたしは無視してくれちゃったサラマンダーにチョップをしたら、コヤツちょっと炎を吐いたからねっ!!



あたしの前髪焼いたからねっ。



そうこうしている内に敵からの攻撃。



王子がまたあたしごと避けてくれる。




グッジョブ王子!!




「ありがとう」



「おう、油断すんな」



「うぃっ」




敵を見据えるっつっても、相変わらず見えないんだけどねー!!



あたし達は一体何と闘ってんのかねー!!




『ねぇねぇっ』



「止めれっ!!人の頭の上で足踏みするなっ」





重いっ、首がむち打ちるっっ。




『サラマンダーってぼくのこと!?』



「え!?あんたサラマンダーじゃないの!?」



「え!?そうなのか!?」




王子もビックリ!!




「サラマンダーがそう聞いてくるんだけど」



「マジかっ」



『ぼくはっ』



「ねぇねぇ、ぼくっ!!」



『ん?』



「コイツら、焼き払える?」



『フフン。ぼくにかかれば簡単だよ』



「頼んだっ!!」




とりあえず戦闘を終わらせたい。



このままじゃ落ち着いて話も出来ないっ。




『まかせてっ』



「どあっ!?」




サラマンダー??があたしの頭から勢いよく飛び立ち……














グワッ!!




巨大化っ!!


巨大化したーーーって!!














「「ああっっちぃっっ!!!!」」

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