第44話
ガラが「それなら俺が」と言ってくれたのだ!!
ガラッ!!
ゴリラ、ゴリラ言ってごめん。
あんた、良い男だよっ!!
なーんて心で褒め称えてたら、リリ嬢が物凄い勢いでダメダメ言い出して……。
滅茶苦茶な理由を作ってまでダメだと。
綺麗で凛々しい人だとキャラ設定見て思ってたのに、大きな間違いだったわ。
あの人、めっちゃ子供だった。
まぁね、大好きな人が他の女をおんぶするなんて嫌だよね。
って言ってみても……人を好きになったことがないから、わからんけど。
ってことでガラがダメになり……王子かゾイドということになり……
「王子にそんなことさせられませんっ」とゾイドがあたしを運んでくれました。
二時間近く、ゾイドくん頑張ってくれました。
拍手っ!!
そのゾイドはここに着いた途端、あたし共々ぶっ倒れ……
今はテントの中で爆睡中である。
あたしといえば、最後の方は動けるようになっていたんだけど……それは内緒である。
倒れた時に鼻を強打したからそれでチャラということで。
して、あっちの世界でしっかり寝たあたしは全然眠くなく、見張り役をかって出たというわけである。
動物や虫の鳴き声。
暖かな炎。
濃い緑の香り。
そして夜空には、ランランに輝く星達。
これが創られた世界だなんて到底思えない。
そんな世界に、何故あたしは"召喚"されたのだろう……。
……朝見た夢が気になった。
「誰かを犠牲にする世界なんて」
……誰かが犠牲になると??
それを……
「眠れねぇのか?」
「うぉう!?」
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