第7話

「ママンはいつまでも若くて可愛いなぁ。美魔女だよねー。若くいられる秘訣を教えてくれないかな?」

いつの間にか隣に立ってた冴子が目をキラキラさせた。


「あれは化け物の域でしょ?」

あの年で、どう見ても20代後半にしか見えないとか怖いし。


「んもう、亜理子は可愛い顔して毒舌なんだから」

いやいや、本当の事だしね。

ふんわりとした淡いピンクのフレアワンピースを着てる母を見つめる。

どこからどう見てもお嬢様スタイルの母。

若作りもし過ぎだな...。


「ママはあれでも、もう38だよ?そろそろ年を考えて服装も考えて欲しい」

私にもあれを強要してくるから怖い。

ちなみに、私はデニムのハーフパンツに白いキャミと空色のフードつきの袖無しパーカー。

とても機能性に優れてる。

カジュアルな感じが好きだ。

ママの趣味とは正反対だったりする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る