第66話
その言葉に胸がギュッとした。
なぜか泣きそうになり、坂口から視線を逸らして窓を見つめる。
「その子のためにも無茶はするなよ。きっと心配するぞ?」
俺が今もイズミと付き合っていると思っているのだろう。
―心配か…
アイツは心配するだろうな。
それより、こんな俺は嫌いだろう。
そう思った時、この一年無茶ばかりしてきたことが急に馬鹿らしくなった。
なにやってたんだ俺は…
アイツに嫌われる俺になんの意味がある?
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