第40話
見ると、俺の足を踏んだイズミの足が引っ込まれるところだった。
あまりの行動にイズミの顔に視線を向けると、勝ち誇った顔で俺を見ていた。
なんて女だ…っ
そんな顔も可愛くて、気づくと笑っていた。
俺の顔を見たイズミも幸せそうに笑う。
こんなじゃれあいにも幸せを感じた。
満たされて温かい気持ちにさせてくれる。
寂しいとか、虚しいとか、イズミと知り合う前に感じていたのが嘘のようで。
何をしても埋まらなかった孤独も、もう感じない。
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