第4話
暖房の効いた店内に入り、お気に入りのカフェラテを注文したあたしは、外の様子が見える窓際の席に腰を下ろした。
今日は本を読もうと思って、カバンの中から買ったばかりの読みかけの小説を出した。
客の少ない静かな店内に、すぐに小説に没頭した。
集中しているあたしを邪魔したのは、マナーモードにして制服のポケットに突っ込んでいた携帯電話の着信だった。
もうっ!と思いながら読んだ場所で本をひっくり返してテーブルに置き、少し苛つきながらポケットを漁る。
取り出した携帯電話の液晶を見て、ますます苛つきながら電話に出た。
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